鳥取

 

「夏休みももう終わりじゃん。何もしてないわー」

 

あっという間だった。なんもしてないわ、私も。

 

「そう言えば実家帰った?」

 

ううん、来週ぐらいに帰ろうと思ってる

 

「へー。何で帰るの?電車?」

 

いや、バスで帰るよ。

 

「バスかー、しんどいね、こっからだとどれくらいかかるの?」

 

ざっと12時間かな

 

「ざっと12時間。。。」

 

うん、12時間

 

「疲れるじゃん。電車で帰ればいいのに」

 

電車、ないんだよね。汽車なんだよ。

 

「、、、汽車。」

 

そう。汽車。ドアが手動式のやつね

 

「ええ、、そんな田舎だっけ。飛行機は?」

 

飛行機はあるよ!

 

「よかった。それならいいじゃん。今LCCとかあって安いし。」

 

LCCね、ちょっと前に撤退しちゃったの。お客さん、誰も来なくて

 

LCCって撤退するんだ。」

 

うん、撤退するみたい。

 

「田舎っていうか、開拓されてない感じあるね」

 

そうかもしれない。知ってる?うちの県ってさ、未だに関所があるんだよ。だから専用のパスポートが無いと入れないの

 

「え、、マジで?!知らなかった、、関所ってどんな感じ?」

 

いたって普通だよ。飛行機の出国前のチェックみたいな。

 

「へー」

 

でもテスト受けさせられるの。
品種が伏せられた梨が3種類出てきて、どれが県名産の20世紀梨か当てられなかったら入れないんだよね

 

「え、怖い。。こんな所なんだ。俺今まで山陰地方って行ったことなかったけどそんな感じなんだ、、、」

 

まあ嘘だけどね

 

「嘘かよ!信じただろ!?」

 

(信じるなよ。。。)

 

「でも一回は行ってみたいよなー。砂丘見たいし・・・」

 

、、、、

 

「、、、ごめん、他何も思いつかなかった」

 

だよね、大丈夫。

 

「まあ何も無いのが売りってところあるじゃん!スタバも無いんでしょ?」

 

できちゃったの

 

「え?」

 

あとね、セブンももう各市町村に1軒くらいできちゃったし、ドンキもできたし、自動改札機もできてて、、、
"何も無い"が売りだったのに、今じゃただの"面白みが何も無い"県になっちゃった。。

 

「そっか、、、大変だな」

 

悲しいよ

 

「(悲しいんだ)」

 

 


『次のニュースです。今朝、鳥取県中部の倉吉市で、テロリストによる攻撃を想定した訓練が行われました。訓練では、、、』

 

倉吉っておっきい街なn、、」

 

小さいよ

 

「え」

 

めっちゃ小さい街だよ。
てかちょっと待って。なんで倉吉でやるんだよ。なんであそこにテロリストが来ると思ったんだよ!


テロリストだって暇じゃ無いんだよ?!
なんでわざわざあんな通行人ゼロみたいな街でテロ起こすと思ったんだよ?!
彼ら、自分の命かけてるんだよ?!
訓練は大事だけど、そこにお金かけるなら早くサイゼを県内に作ってよ!!

 

「サイゼ、、、ないんだ」

 

無いよ!

 

「そっか、、、なんか、ごめんな」

 

大丈夫、、、なんか色々と思ってた事が爆発しちゃった。。

 

「気にすんなよ、、、今度もしそっちに旅行で行く事があったら、相談するからさ」

 

うん。

 


以上、私と友人との、実際にあった会話の一部始終である。